宇目 八匹原祭典

2007年9月22日撮影  立体写真で見る八匹原祭典←クリック


佐伯市宇目地区に伝わる伝統の祭り、「椿原(つばきはら)祭典」が15、16の両日、「八匹原(はちひきばる)祭典」が
22、23の両日、それぞれの祭典場で盛大に開かれました。

15、16日椿原祭典
 「椿原祭典」は鷹鳥屋(たかとりや)神社の秋祭り。十五日午前十時半、みこしが田原天満社(南田原)をたち、
椿原祭典場(中津留)に着いた後、宇目神楽保存会による神楽、上津小野区と田原区の獅子舞、釘戸区の白熊(はぐま)、
河尻区の杖(つえ)、中津留区(五色の楽の華を背中につけて舞う)の楽が奉納される。
午後二時からは子供神楽大会があり、宇目子供神楽、重岡岩戸神楽と大分市佐賀関の馬場子供神楽がある。
十六日は午前十時からお還(かえ)り行事。

22、23日八匹原祭典

 「八匹原祭典」は千束鳶野尾(とびのお)神社、重岡八柱(やはしら)神社の秋祭り。二十二日正午、みこしが
両元宮を出発。午後一時、八匹原公園の祭典場に着き、千束楽や重岡獅子、酒利獅子、塩見白熊、河尻杖が
奉納される。花もちまきなどの後、同三時から素人聾でカラオケショー、重岡岩戸神楽などがある。
二十三日は午前九時から奉納グラウンドゴルフ大会。午後二時、みこしが八匹原祭典場から両元宮へ。

このお祭りは、宇目の重岡地域で毎年行われており、鳶野尾(とびのお)神社と八柱(やはしら)神社の歴史ある
秋祭りで、宇目に古くから伝わる五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祝うお祭りで、楽・獅子・白熊(はぐま)・杖・神楽などの
伝統芸能が奉納されます。

なかでも、千束楽は、宇目郷最古の360年の歴史を持つ民族芸能で、大分県指定の無形文化財でもあります。
大永7年(1527年)栂牟礼城(とがむれじょう)城主・佐伯惟治(これはる)は、臼杵長景(うすきながかげ)によって
城を囲まれました。
長景の策略にはまり城を出た惟治は、日向三河内に落ちていきました。そして、武運も尽き、土豪・新納一党に
討たれといいます。
このとき、「女・子供は見逃す」との宣言があり、生き残った数名の重臣が槍(やり)先に野花や野草をさして
女装し、鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らし、踊りながら惟治(これはる)の遺品を隠しもって敵陣を脱出したとのこと。
この様子を踊りにしたものが千束楽だといわれています。



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