平成20年3月24日 場所:仲町プラザ「よろうや仲町」
江戸時代から明治時代繁栄した商人の町船頭町が港方面が整備されはじめ危機感を覚え
商店主や消防団が祭りをはじめたお話。
最近話題になっているベストセラー作家「佐伯泰英」の時代劇小説の「密命」に
出てくる豊後相良藩とは佐伯毛利藩の事で船頭町や番匠川などが出てくる時代小説
これは今後佐伯を巡る観光にもつながる、などとお話がありました。
糀屋本店さんは今から319年前創業の老舗の糀屋さんです。
今日の講話はその9代目若主人のお話です。
ヨーロッパでは生ハム・チーズ・ワインなど発酵食品は各家庭でその味を守っている
(スローフード運動)
日本でも今までは家庭で使う味噌や醤油や甘酒など各家庭で作っていた、それが
最近では大手メーカーの作った菌の無いものを買うようになり、いままでの食品や
調味料は家庭の作る味であったが、それが買ってくるものに変わってしまえば日本の食文化が危ない。
大人になった時懐かしいお袋の味が今や無くなろうとしている、
故郷の味が無くなろうとしている、これでは故郷に帰ろうとする気持ちも無くなる。
この「パノラマ風景写真で観光する大分県」も昔大分に住んでいた「元大分県人」に
懐かしい映像を見せて、いつかは大分に帰ってきてもらいたいと思って
毎日毎日故郷の大分の映像を載せています。
民話「はなさか爺さん」の話は糀つくりが元になっているというお話、
はなさかじいさんに出てくるシロという犬の名は米糀が白いから
また糀は米のこうじ、麹は麦や雑穀のこうじ、
こうじ菌のもとは米を蒸したうえに椿などの古木を燃やした灰を何度も
かけて作るそうして残ったカビの花が白い糀菌であるから、「はなさかじいさん」
の最後の話で隣の意地悪爺さんから焼かれた臼の灰をまいたら枯れ木に花が咲いた
というのもこのこうじ菌の事を伝える民話だというのです。
このようなお話は中国など外国にも似た話があり、日本では桜の花が咲いたという事になった。
など興味深いお話を聞けました。
ちなみに我が家では家内の母親が毎年1年分の味噌を造っています。
この味噌造りを伝授してもらっておこうと思った次第です。
1年分をまとめて作るのはやはり手間がかかるものだそうです。
この日本の各家庭で作っていた味噌造りが廃れたのは、やはり面倒な作業
この忙しい時代に買ってきたほうが手っ取り早いという事なのでしょうが、
2ケ月分ならわずか大豆2kと買ってきた糀屋さんで買った麹菌で作れる、
これなら手軽に家庭で自家製の味噌など造れますよ、これから講習会も開くそうです。
この麹室には決まった人しか入れないそうです。 |