八匹原祭典 千束楽

2006年9月12日

このお祭りは、宇目の重岡地域で毎年行われており、鳶野尾(とびのお)神社と八柱(やはしら)神社の歴史ある秋祭りで、宇目に古くから伝わる五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祝うお祭りで、楽・獅子・白熊(はぐま)・杖・神楽などの伝統芸能が奉納されます。

 なかでも、千束楽は、宇目郷最古の360年の歴史を持つ民族芸能で、大分県指定の無形文化財でもあります。

 大永7年(1527年)栂牟礼城(とがむれじょう)城主・佐伯惟治(これはる)は、臼杵長景(うすきながかげ)によって城を囲まれました。
 長景の策略にはまり城を出た惟治は、日向三河内に落ちていきました。そして、武運も尽き、土豪・新納一党に討たれといいます。

 このとき、「女・子供は見逃す」との宣言があり、生き残った数名の重臣が槍(やり)先に野花や野草をさして女装し、鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らし、踊りながら惟治(これはる)の遺品を隠しもって敵陣を脱出したとのこと。この様子を踊りにしたものが千束楽です


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