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立体写真撮影するに至った経緯と機材紹介

 縦でも横でも使える新しく工夫した立体撮影用架台

 立体写真と目の関係

ひどい近視が白内障手術で治った
もともと子どもの頃から映像関係に興味を持ちレンズを使った幻灯機・望遠鏡を作ったり光学的な遊びが好きでした いろいろなレンズで遊んでいたせいか 中学生の頃から近眼がひどく乱視もあり 10年ほど前くらいから視力が衰え左右の視力の度合いも違い白内障だったのです
数年前この白内障の手術を受け 眼内レンズを入れて両眼の視力を弱い近眼状態にしていただき 今では遠くの物もはっきり見えます
「きれいに遠くの風景が見える」 この事が嬉しくて大分県中の風景を写真に記録しておこうと このサイト「パノラマ風景写真で観光する大分県」の構想ができたのです
但し遠近の調整は出来ませんからメガネは2種類使っています
立体写真は面白い
立体写真のホームページが有ることは知っていましたが 大概「交差法」とか「平行法」とか見るには目の訓練が必要なもので 自分も見ようと何回も試みましたが 自分の目には立体に見えないので立体写真は自分では見えないとあきらめていたのです

2007年の秋 ある人のホームページを見てアナグリフ立体写真という 昔子どもの頃赤青のメガネで見た立体映像が作れる事を初めて知りました そこでこの赤青のセロファンを購入してメガネを作って このアナグリフ立体写真を 始めてホームページ上で見ることができた時は驚きました これなら目の訓練しなくてもメガネさえあれば立体写真が見えます そうだ自分も立体写真を作ろう
アナグリフ立体写真を見る赤青メガネや自作の為のフィルムは
STEREO"eYe"さんで手に入ります

立体写真の仕組み・原理や撮影方法などは他の方が詳しく解説されていますので省略します
 検索サイトでキーワード 立体写真 で検索してご覧ください

一番最初ペンタックス3Dステレオアダプターを使って立体撮影してみました

調べて見ましたらPENTAXが
カメラの前面に取り付けるだけで
立体撮影が出来る
ステレオアダプターを販売していました
まずこれを購入して使用してみました
52oフィルター径のカメラ用です
手持ちのカメラにミノルタの
Dimage A1 がありますので
このカメラのフィルター径は49o
変換リングを購入し取り付けます
上から見た写真
このステレオアダプターの
構造はミラーで左右の映像を
1枚の画像として写す構造です

ステレオアダプターには
この3Dビューワーが付属しています
プリントアウトした画像を立体で
見ることが可能となります
ひとつの画面に左右の画像を写すのですから当然縦長の画像になってしまい
付属3Dビューワーがあれば ステレオ写真として見られます

赤青アナグリフ写真にするにはソフトで左と右の画像を読み込むように
なっていますので この画像から左右の画像をトリミングして取り出す作業が面倒です
このペンタックスのステレオアダプターは結局あまり自分には使い物になりませんので
後に分解して 平行法のステレオビューワーとしてこの鏡を使いました

アナグリフ立体画像作成には3D作成ソフトステレオフォトメーカーを最近では使っています

デジカメ1台で立体写真を撮影しようと横にスライドする台を作成しました

カメラを左右にスライドさせて
左と右の写真を2枚撮影して
立体写真を撮影してみました

←は架台の裏側
←は架台の上から
このように三脚に取り付け
左と右の画像から
ステレオ写真を作成
この立体撮影架台の利点はどのようなカメラでもOK
花など50pくらいの接写でも使えるし ズームレンズでも
ズーム位置を変えなければ左右同じ焦点距離の画像が撮影できます

 ↓下の写真は接写での立体撮影(赤青メガネでご覧ください)


欠点は左から右に動かす間に風でゆらいだり風景が変化する場合
撮影できないので 人物や乗り物など動く物が正確に撮影出来ない事

1台のデジカメで立体写真とパノラマ写真を撮影できる架台を作成

左で撮影 右にスライドして撮影
横から撮影した架台
目盛りは10枚撮影して全周パノラマが
撮影できるよう10等分してつけました
この架台の下側です三脚用ネジ穴の台をつけています
横から見た写真
斜め上からの写真 回転させパノラマ写真を撮影
写真でおわかりのように
10枚の写真で1枚の360度パノラマ写真を作成します

左目用と 右目用にそれぞれパノラマ写真を作り
そのパノラマ写真を立体作成ソフトで
読み込み加工すると立体写真ができます

このような架台は製品としてありません
今のところ自作するしかありません

作成した立体写真はこちらをご覧ください

2台のカメラを使って撮影したくなりました

上記の立体パノラマ撮影架台でパノラマを撮影する間には曇ってきたり
物が動きますから どうしても2台のカメラが欲しくなってきました

そこでオリンパスのデジカメ
C-760 Ultra Zoom を2台
同じ板に並べて取り付けて
立体写真を撮影しています
オリンパスの利点は
パノラマモードがある事です
この板をパノラマ架台に載せ
立体パノラマ写真を撮影
但し同時にシャッターを押すのは
結構難しいし
カメラの個体差があります
ズームは使用せずいつも
42oで撮影しています
これだと360度全周撮影可能
丁度10枚で全周になります
このカメラの欠点は外で使う場合
液晶画面が暗くて見づらい事
動作も遅い

立体撮影専用で購入したのに カメラに不具合が

その後
2007年3月初旬
オリンパスFE−200を購入2台揃えました 保存メディアもXDピクチャーカードで同じ
レンズはズーム位置だと左右の大きさを同じにするのが不可能です ワイド側で普通は撮影します
C−760は焦点距離42o FE−200は焦点距離28oと被写体により使い分けます
28oだと広角レンズなので8枚で全周パノラマが撮影できます
但しEF−200の欠点は自動露出で撮影するとは露出が1.0もアンダーですから
いちいち露出補正で明るく撮影しないと駄目なので困ります 電源を切ると
初期状態に戻ってしまい 露出補正の維持が出来ないのは欠点です
 
その後2
FE−200の欠陥は購入してすぐ発見しましたので オリンパスへ不具合の報告を2007年3月末に
しましたし カメラもオリンパス社に送ってみてもらいました
オリンパス社はこれはカメラの仕様だから仕方がないと交換やファームウェア改善など一切を拒否
いちいち毎回撮影の度に2台とも露出補正を+1.0にするのは大変不便
6月初旬やむなく2台のFE-200を安く売りました

6月中旬今度はマニュアル露出可能なキャノンパワーショットA570ISを2台購入しました
下の写真は新規購入したA570ISです これなら手軽に持ち歩けそうです

この話には続きがあり 6月末オリンパスから「明るさについて改善ファームウェアを開発した」と
連絡がありましたが もう後の祭り もう2台とも安く手放した後ですからね

長さ1mの杉の角材を利用して試験的に作った撮影架台(遠くの風景の立体感を出すため)
あまり使用する事はありません。

一眼デジカメのシャッターの同期

同時に押したつもりでもどうしても時間差がでて同じタイミングで写すのは難しい事がわかりました

シャッターを同期させたい デジタル一眼のカメラ CANON EOS kiss N を持っています
そこで奮発してもう一台のEOS kiss N を購入し リモートコントロール同士を
つないでついに 念願の 左右の画像が同期した立体撮影ができるようになりました
但し このような使い方は保証されていません 片方の電源を切るとか入れるともう片方の
シャッターが切れたりしますし 電源を入れっぱなしにしてつないでおくとどちらかが
カチャッとシャッターが切れたりしますから 私の場合は間にスイッチをつけています
(2007年3月)



縦でも横でも立体写真を撮影したい

2008年6月
横構図でも縦構図でも立体写真を撮影できるように工夫してみました。

蝶番を使って作ってみました 裏側

表側

このようにEOS kiss Nを2台取り付けます

横構図の写真を撮る場合は水平に シャッターはリモートコントロールで同期撮影
(2.5oのステレオミニジャックを並列接続して使用)

折り曲げれば縦構図の立体写真が撮れます

完成しましたが、とにかく2台のカメラを持つのは重たいです
持ち歩きには不向きです。
常用する為軽いコンパクトデジカメ2台の作例を以下に発表します。

コンパクトデジカメのシャッターの同期撮影

今まではコンパクトデジカメで立体撮影するには左右同時にシャッターを指で押して左右画像を
撮影していましたが、なかなか同時にシャッターが切れません。

2008年4月「むっちゃんのステレオワールド」にCANONの一部のカメラでStereoData Maker
ダウンロードして自作のUSBコード利用のリモートスイッチを使って完全同期のステレオカメラ
になる記事を見つけ、自分のカメラも利用可能なCANONパワーショットA570ISです。
早速むっちゃんの真似をして縦と横用に撮影できる台を作りました。

ステレオシャッター代わりの小さなタクトスイッチをつけました。
この小さなスイッチを押すとピントが合い、離した瞬間シャッタが切れます。
時々失敗します。

多分真似をして皆様が作ろうと思っても適当なカメラネジが無いと思います
私の場合スリックの三脚アクセサリー「プレート350プロ」を1年前購入していましたので
この付属カメラネジを利用しました。
電池はLEDライトを分解して電池部分だけをはずして使用しました。

裏側から

表側から

カメラを並べて取り付けたところ

カメラ取り付け台に小さなタクトスイッチを使用 横の場合はステレオベースは13.2センチ

蝶番を折り曲げると縦構図 ステレオベースは7.6センチ

完全同期の使い方

カメラに対応したStereoData Makerをダウンロードして解凍
それをフォーマットしたSDメモリーカードに保存します。(左右2台のカメラとも行います。)
手順に従って SDカードを書き込み禁止にしたものを使います。
カメラの電源を入れますと カメラが自動的にSDMを起動します。
ALTボタン(プリンターの絵が書いているボタン)を押し、2台とも同じ状態にして
それぞれのカメラのシャッターを押します。(これで撮影準備OK)
すると 液晶画面左下に ****STARTED****  が出ます
被写体に向けてタクトSWを押します、押している間ピント合わせを行い液晶部分が
真っ黒になりますがタクトSWを離すとその瞬間2台のカメラのシャッターが切れる仕組みです。

撮影例

説明は難しいので詳細はむっちゃんの説明をご覧下さい。
 但しくれぐれも自己責任で試してください。

赤青メガネの作り方

この立体赤青メガネの作り方は簡単です ボール紙をくり抜いて赤と青の透明フィルムを貼るだけです
立体メガネを作ろう

セロファンは文房具店や百円ショップで手軽にどこでも買えますが
赤・青・緑・黄などセットで売っているセロハンの青は色が濃すぎて画面が暗く見えます
でも立体に見えますから まずセロファンでお試しください

それよりよく見える透明な商品を見つけました 百円ショップの文房具コーナーで

写真のようなB5サイズのプラスティック下敷きを見つけて使ってみましたらとても良く見えます
下敷きやセロファンは1枚あればいくつも出来ますのでお友達にも差し上げてください

3種類のメガネを白い紙の上に並べて見ますと

セロファンの青は濃すぎる事がわかります実際に立体写真を見ると暗くなります
透明な下敷きは結構セロファンより明るく使えます


赤と青の透明な下敷きを横8cm 縦3cmに切って両面テープで貼り合わせただけで
下のようなものを作ってもいいです この方法が一番簡単です

使っていないメガネの枠に赤と青の下敷きを切ってレンズの変わりにはめ込んでみました

全ての立体写真は←こちらでご覧ください

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