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部分日食を真玉海岸から薄雲を通して観察

2009年7月22日 今日はトカラ列島などでは皆既日食です。  大分県では90%が食される部分日食が見られるはず
でも 県南は朝からものすごい土砂降り 梅雨前線が南下中 これでは県北で観測するしかないとあわてて午前7時半
赤道儀も望遠鏡も持たず、カメラとレンズと空撮用の凧や三脚を数本持ち自宅を出発、真玉海岸にやってきました。

部分日食は午前10時頃からキャノンのタイマーリモートコントローラーTC-80N3を使って5分間隔で撮影しました。
ですから 太陽の移動を5分間隔で下のパノラマ写真のように正確に位置を写し取りました。
50ミリレンズの対角線で多重露光撮影しようとしましたが太陽の進む方角がはっきり分からず途中で断念した写真です。
あいにく10時頃にやっと薄雲を通してすでに欠けた太陽が午前10時55分頃が最大の食でした、 その後11時50分
厚い雲ですっかり太陽は見えなくなり食の終わりの12時20分頃も隠れたままでした。
パラパラ動画で見る日食
(望遠レンズで適当な間隔で撮影したものを動画風に)

太陽が90%欠けるとやはり相当暗くなり影などが薄くなります、しかし照明がいるほど暗くはなりませんし
気づかない人もいます、帰って家内に聞いたら佐伯でも一番欠けた時は日食の様子が良く見えたそうです。

ちなみに地球の直径は12700km 月の直径は3476km 太陽の直径は1392000km もあります。
月は地球の約1/4  太陽は地球の約108倍 太陽は月の約400倍の直径があります。
惑星の衛星が本体の惑星の4分の1もある大きな衛星は地球の月だけです。
また 地球から月までの距離の約400倍の距離に太陽があります。
この偶然の事が ちょうど地球から見たとき 月と太陽のみかけの大きさが同じにある理由です。
また 完全な円軌道を周っているのではないので月が遠いと金環食になるのです、大昔(数億年前)は
月は地球の近くにありもっと今の何倍も大きく見えていたはずです。
月は地球から遠ざかっている
詳しくは説明できませんが 本などによると 月と地球の間の重力で起こされる潮汐作用の為だそうです。
地球の自転は月より速いので月を引っ張るように働き、この力で月は地球からエネルギーをもらって
地球から離れるそうなんです、この辺はよく理解できないですね。
地球の方はその分自転速度が遅くなるそうです、地球の1日の長さは100年に1000分の1秒ずつ長くなるそうです
4億年くらい前は地球の1年は400日で22時間くらいが1日だったという事です。
人類は生存していないだろう数千万年年後の未来では日食でも金環食ばかり見ることになります、このような事を考えると
今生きている事が不思議だなあと思ってしまいます。
月と太陽のみかけの大きさが同じ時代に、我々知識を得た人類が皆既日食を眺めている偶然。
パノラマンは神の存在を考えてしまうのです、神様が月と太陽と地球を作って人類を誕生させてその様子を見て
楽しんでいるのではないかと。

パノラマ下の写真は日食も終わり大潮で一番潮の引いた午後3時過ぎの真玉海岸干潟です。

部分日食を撮影しました

5分間隔で撮影した(三脚固定で50ミリレンズ使用)の太陽です。
パノラマ写真はこの画像を回転しパノラマにトリミングして作りました。
本当は対角線上に並ぶように撮影したかったのですが 真玉海岸の空の方角がはっきりせず
太陽の進行方向が対角線にならず、斜め45度になりました。(5×15=75分間撮影)
撮影を始めたのが左下で10時20分頃で 上の終わりの太陽は11時25分です。
画面上で切れそうになったちょうどこの頃から雲が厚くなり隠れてしまい結果的にはこれでよかった。

撮影にはタイマーリモートコントローラーと太陽撮影専用フィルターを購入して自分のフードに合わせて作成しました。
撮影に使用したフィルターについて

目で直接日食の様子を見るには、日食は専用のサングラスで見ます。
500ミリ望遠レンズ(右)と50ミリレンズ(中)で多重露光(タイマーリモートコントローラー使用)
一番向こうは干潟の変化を1分間隔でインターバル撮影中の小型デジカメ

日食サングラス持参したので、すごいすごいと感激してくれました。

真玉海岸の夕日を眺める絶好の場所にある「ゆうひ」さんは
テレビ番組「田舎に泊まろう」に出たので知っている人が多い。

「ゆうひ」さんや通りかかった方たちと日食記念撮影

潮が引いたので凧を揚げて上空からゆうひさんに手伝ってもらい
干潟を空撮しようと試みましたが風が弱く断念  今までの空撮写真を見る

満潮から干潮までを1分間隔で撮影したパラパラ動画
露出固定で撮影したので日食の食が最大の頃はかなりこの画像でも暗くなるのがわかります。
食の最大時には気温も若干下がったように感じました。

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